最強の"いいね"ボタンを考える / スペキュラティブUX
ある日、Twitter社から電話がかかってきて
「ハートマークは便利だけどTwitterらしさを失ってしまった。新しい"いいね"マークを提案してほしい」
と言われたらどうしよう。という人に言えない感じの悩みがあったのですが、答えが分かったのでそのことについて書きます。
デファクトスタンダードに合わせると、おそらくハートとなるでしょう(Twitter / Instagram / note 参考)。
候補としては、☆、ハート、サムズアップあたりがパッと思いつくのではないでしょうか?(えっ、+1...!?)
「記憶やブックマークの比重が用途として高ければ☆マーク。コミュニケーションを重視するならハート」
と自分も答えています。FacebookのサムズアップよりInstagram / Twitterのハートが便利なのは、いいね以外にも不幸な出来事に対する共感など、より多くの用途で使えるからです。
そこで「より多くの用途で使える」という視点から最強の"いいね"ボタンを考えてみましょう。
Harvard Decision Science Lab の研究によると、感情はネガティブ、ポジティブそれぞれ6つの合わせて12種類に分類できるようです(出典 : 仕事力をアップするはじめての「フロー」入門)
ポジティブ : 幸せ 誇り 安心 感謝 希望 驚き
ネガティブ : 怒り イライラ 悲しみ 恥 罪 不安(恐怖)
こうしてみると、ハートはどうもネガティブ系に弱いことが気づきます。例えば
これにハートを押すと、一緒に怒っているという同意表示に「まぁ、落ち着きなよニュアンス」が3割くらい入ってしまいます。
そこで私が提案したい"いいね"マークはこちら。
出典 : emojipedia
先ほどの怒りにたいしては
- 怒り
一緒に怒っている感がでます。続いて検証しましょう。
- イライラ
一緒にイライラ(メラメラ)している。
- 悲しみ
悲しいのも、いっしょに悲しみの火を捧げている感じです。
- 恥
「顔から火が出るほど恥ずかしい!」もこのとおり。
- 罪
罪悪感は「きっと地獄の火に焼かれるだろう」感が出ます。
- 不安
火を恐怖の対象として、不安を表現することができます。
続いて、ポジティブな感情も見てみましょう。
- 幸せ
心があったかい感じがしますね。
- 誇り
ハートに火が灯って、誇らしいです。
- 安心
暖炉のように、安心を感じさせるのも火。
- 感謝
ろうそくの火は、感謝の気持ちにもなりますよね。
- 希望
オリンピックの聖火をはじめ希望を感じさせますね。
- 驚き
心に火がついた感じです。
このとおり、ファイアーは何にでもつかえるスーパーワイルドカードアイコンなのです。さらに、うっかり炎上発言をしても
- 炎上
このとおり、木を森に隠すようになんだかリアクションの感情が分からなくなって、本当に炎上しているかどうかが分からなくなります。
どうでしょうか?ファイアーマーク。流行りませんかね(半分本気)