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「日本もちもち協会」設立によせて ②

みなさん、こんにちは。日本もちもち協会・代表のあらたまです。

本稿では前回に引き続き、「もちもち」の世界を更に掘り下げつつ、日本もちもち協会(以下「日もち協」)発足の経緯や、活動内容についてご紹介していきます。

「もちもちの原体験」 - 餅は「もちもち」なのか?

突然ですが、皆さんは、餅はもちもちしていると思いますか?

先日「餅はもちもちしていない」という意見を伺いました。よくよく話を伺うと、その人にとっての「もちもち」食感は、団子を食べた記憶に根付くものだったのです。なので、餅そのものは「もちもち」とは感じないと。

餅そのものは、もち米を炊き、搗いて、成形したものです。
対して、団子や大福は、もち米やうるち米のに水を加え、加熱したり、練り上げたりして作るものです。
(粉への加水や加熱の方法、搗いたり練ったりの過程で、食感は様々に変わります)

この話から、もちもちを餅+餅のような食感(団子)と捉えるか、餅のような食感のみと捉えるかという観点が浮かび上がり、各々の原体験がそれを決定付ける一要素であることが分かってきました。もしかしたら、「餅のみをもちもちとしたい」層もいらっしゃるかもしれませんね。

「もちもちの原体験」の調査・研究は、日もち協研究部門のメインテーマのうちのひとつ。食感のオノマトペは食文化の側面を表層化させたものですので、これはなかなか堀りがいのあるテーマです。

日もち協の基本スタンスとしては、調査のうえ、なるべく論理和を取りたいと思っています。個人的には、「餅も団子もすあまも好き => もちもちが好き」という気づきが活動のきっかけでしたので、どちらも推したいところです。

コンビニスイーツは時代の鏡

時代の先駆者、スリーエフの「もちぽにょ」

昨今のコンビニスイーツ業界の進歩は凄まじく、毎期、有名店とのコラボ商品や、新食感を謳ったお菓子が陳列されていますが、その中でも「もちもち」「ふわふわ」「とろける」などの語感の商品は例年多く並んでいるように思います。

※ BMFTの「おいしさ感覚を表す言葉(シズルワード)」調査によれば、「もちもち」は2007年ごろから急速にアップトレンドとなり、2010年からはほぼ毎年トップを飾っています(すごい!)。

最近では、「もちとろ」「ふわもち」といった、オノマトペを組み合わせたより複雑な表現が使われているようです。食感の多様化と、その中でも「もちもち」の人気が依然衰えないことが見て取れますね。

なぜ今、「日本もちもち協会」なのか

#きょうのもちもちを始めた当初は、正直なところ一瞬で飽きると思っていたのですが、意外と5年も続いてしまったので……、ここから発展させた何かができないかと考えだしたのがきっかけです。

調べてみると、これだけ様々な商品開発がされていて、これだけ「もちもち」が一世を風靡しているのに、我々消費者と同じ目線で(もちもちに限らず)食感という切り口で食を考える組織や、情報の集積の場が、どうやらないことが分かってきました。
ならばやるしか。というのが、設立に至った経緯です。

また、若者の和菓子離れが叫ばれて久しい昨今ですが、もち食感は依然人気です。コーヒー、カレーに続いて、もちもち界のサードウェーブ(?)を起こしていきたいですね!

日本もちもち協会・活動内容

さいごに、主な活動内容を趣意書から転記して締めたいと思います。

現在は Web ページの公開に向けて鋭意作業中なのですが、ひっそりと会員も募集しております。
ご興味のある方がいらっしゃいましたら、やってみたい活動などを添えてメッセージをいただけると大変喜びます。お気軽にどうぞ。

1. 「もちもち」という食感の再定義
・「もちもち」食感の定量定義・定性定義の検証・研究
・食感から想起されるイメージについての調査・研究
・「もちもち」に関する成分と食感の相関の研究

2. 日々の暮らしに上質な「もちもち」を取り入れる活動
・写真を撮り、SNSにアップ
・おいしい「お店」や「レシピ」の情報提供・交換
・食べ比べイベント、作り手と交流できるイベントの開催

3. 「もちもち」にまつわるストーリーを追う
・[食べ手] もちもち好きへのインタビューなど
・[作り手] 和菓子屋、食品メーカー、コンビニ、化粧品メーカー、大学の研究室などへのインタビュー

4. 「もちもち好き」を表明する手段の用意
・会員の募集
・ノベルティの制作

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セオ商事のプログレッシブ Advent Calendar 2017 18日目でした。

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