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ポーランド手記 01「ワルシャワ、コジェレツ、ヴロツワフ」

あいさつ

こんにちは!newQのメンバーの山本です。この度、わたしはポーランドに来ています。

私はアーティストで、大学卒業以降も作家活動を継続しながらnewQで働いてます。ポーランドに来た理由も、いわゆるアーティストインレジデンスと言われる滞在型の制作プログラムに推薦されたのがきっかけです(詳細は下部に記載しています)。

8月上旬から9月末までポーランド・ヴロツワフという都市で生活しながら、来年の発表に向けて調べ物や散歩をしつつ、作品のアイデアを考えています。

このnoteではポーランド生活の中で気づいたことや、newQの業務に関連のありそうなデザインにまつわるネタ、あるいはnewQにも関係なければ特に世界に新しい視座を与えない情報まで、自由に書く予定です。とはいえ、ポーランドに来たばかりの私が発見できるくらいのことは、既に世界中の多くの人が体験していることであるのは確かなので、あまり気張らず地味なネタを集めて発表するのがいいかなと思っているところです。

街から村へ

現在滞在二週間目ですが、最初の一週間はワルシャワとコジェレツの二ヶ所に滞在しました。もちろん、ワルシャワは首都なのでご存じの方も多いかと思います。

この写真の右にあるのはソビエトから貰った友好の証としての建物で、全く同じ建物がロシアにあるらしい

一方のコジェレツは、最寄りのビドゴシュチという街から車で1時間走った先にある村です。コジェレツでは、ポーランドのアーティストであるElżbieta JabłońsaがファウンダーであるW788財団のレジデンスに滞在しました。家の丘を下ると、ポーランドを南北に流れる川が一望できます。朝の若干霧がかった景色がとても綺麗です。

キッチン

食事については、最寄りのスーパーマーケットまで徒歩で1時間かかることもあり、財団の方が出かけるついでに食材の買い物を頼んだり、一緒に夕食をとったりして過ごしました。特に、レジデンスしている財団の家で育てている野菜を使った料理が美味しくて幸せでした。また、ポーランドの芋料理の種類の多さにも感心する日々でした。財団の人は、私が芋ときゅうり好きを察したのか、ほぼ毎日芋ときゅうりの入った食事を用意してくれました。

周辺の家はワイナリーを営んでいることが多いようで、畑に近い規模の庭で葡萄畑をやっている家庭をちらほら見かけます。ポーランドの食品のレベルが非常に高いことを体感したのは、週末に偶然訪れた、年に一度ある村のフードフェスティバルです。地元の飲食店がテントで出店しており、チーズやオイル、肉を中心に販売していました。また、料理を食べ歩くこともできます。出店数が想像以上に多く、村の外からも多くの人がやってきていました。財団の人が持ち帰り用のピエロギやグースのパテ、ハチミツなどを買いまくっているのを横目に、私は芋のサワークリーム乗せを楽しみました。

空間

現在は村からヴロツワフに移動して生活しています。この文章もヴロツワフにあるショッピングモールのフードコートで執筆しているのですが、実はこの空間がかなり心地よいので、少し言及するのに値するかもしれません。写真とともに紹介したいと思います。フードコートは三階にして最上階にあり、窓が広く天井もガラス張りのため、自然光がよく入り空がよく見えます。

外観も見るからに豪華なので調べてみたところ、このデザインはEuropean Property Awardsという、ロンドンのアワードを受賞しているそうです。デザインを手がけたのはポーランドの建築スタジオであるIMB Asymetria Architekciだそうです。

肌感覚として、ポーランドでここ数年の間にオープンした大規模な空間はかなり素敵な場所が多い気がします。先週行ったグダンスクというエリアには工場跡地を生かしたミュージックヴェニューがあり、そちらも雰囲気がとても良かったです。おそらく再開発の類でこのようなまちづくりをしているのですが、仕上がりがおしゃれなのでびっくりでした。


では私はこれからIMAXでオッペンハイマーを観るので、今日はここまでにします。ありがとうございました!


*私の参加しているプログラムに興味のある方はこちらをご覧ください

プログラム概要(ポーランド語)

プログラムパートナーであり、日本からのコーディネートや推薦などを行ってくれたPARADISE AIRによるプログラム概要(日本語)

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